問題を理解するためにはどうしたらよいのか?
何かの問題を解決しようとすれば、
問題の外に出る必要がある。
もしも何か問題が起こったとしたら、
実は、その問題の中にいては、
問題を解決することができない。
問題を解決しようとすれば、
問題を観察しなければならない。
観察をするためには、
観察ができる位置に移動しないと観察できない。
問題の全体像を知るためには、
問題の外から観察すればよい。
だから、問題を解決するためには、
問題の外に出ることが必要である。
問題の観察ができれば、
問題を理解することができる。
問題を理解することができた時に、
問題を解決することができる。
私たちは、
問題の外から問題を観察する必要があるのだ。
例えば、天動説と地動説というものがある。
天動説は、地球の上にいて、それを固定させて、
天が動いていると受けとめた。
ごく自然の受けとめ方だ。
しかし、地球の外に出てみれば、
なんと地球が動いていた。
それが地動説である。
外に出てみれば、それが何なのかわかる。
外に出ればよいのだが、
外に出るにはそのための道具が必要なのだ。
地球の外に出るには、ロケットが必要なように。
宇宙を知るには、宇宙の外に出る必要があり、
宇宙の外に出るためには、
宇宙の外に出る道具が必要だ。
自分を知るには、
自分の外に出る必要があり、
自分の外に出るためには、
自分の外に出る道具が必要だ。
宇宙の外に出る道具としては、
たとえば科学技術でいえば、理論物理学がそれに当たる。
次元が異なる世界だから、
数学で辿り着く世界である。
一方で、自分の外に出る道具は、
これまで開発されてこなかった。
悟った先覚者の何人かが理解できる程度だった。
しかし、自分の外に出て、
自分を理解する技術が、
教育として体系化される時代になった。
私たちは、凄い転換期に生まれているのである。
今回もお読みいただき、ありがとうございました。