日本が”課題先進国”になった真の理由とは何か? BY 大場 龍夫

自然災害と歴史に鍛えられ、多様な社会問題が顕在化する”問題先進国日本”。人類の危機の最先端に立って粘る日本。人類のために日本を目覚めさせたい!

自己紹介6:子供がこころの病気になる

私の家族には、4人の子供たちがいるのですが、

 

3人目の男の子が中学校の2年生の途中から、

 

学校に行けなくなってしまったのですね。

 

はじめは、隣に寝て、朝起こして、お風呂に入れて、

 

目を覚まさせれば行けるのではないかとか

 

いろいろと試したのですが、無理でした。

 

学校の先生も家に来ていただいたりしたのですが、

 

本人は何も言わないし、どうも普通の状態ではないなあと。

 

怠けるとか、体調がただ悪いということでもない感じでした。

 

妻も不安で不安でどうしたらよいかわからないような感じでした。

 

児童相談所に相談したり、療養所に相談したりしました。

 

療養所の精神科の先生からは、

 

自閉症スペクトラム

 

と診断されました。

 

生まれながらに脳に障害があるというのですね。

 

それが今発病したのだと。

 

そんなことがあるのかと、

 

信じられない気持ちでした。

 

そうは診断されたのですが、

 

でもこれからどうしたらよいか分からないのですね。

 

彼は、一日部屋に閉じこもって、寝てばかりいました。

 

学校には当然行かせられない状態でした。

 

こんなことになってしまって、

 

この子の将来はどうなってしまうのだろうか?

 

暗くなりました

 

一生この状態なんだろうか?

 

親は先に死ぬけど、この子はどうなるのだろうか?

 

兄弟で助け合って、生きていってくれるだろうか?

 

将来の心配ばかりしていました。

 

少しでも会話ができないかな、外に連れ出せないかなと努力しました。

 

一番つらいのは、

 

ことばをかけても返事が返ってこないことですね。

 

反応がないので、

 

どうしたらよいのか分からないのです。

 

この子の将来も、家族の将来も

 

諦めるしかないと思い込んでました。

 

妻と話をしても、会話があまりできません。

 

解決策が見当たらないから、

 

話をしてもどうしようもないといった感じでした。

 

こうして、

 

お子様に障害を持つ多くのご家庭での

 

親御さんのご苦労を垣間見ることができました。

 

そして、希望を見出したいと思いながらも、

 

諦めが支配して、

 

そこから目をそむけたくなるような毎日

 

となっていきました。

 

でも声を掛け続けるしかないし、

 

彼には何事もなかったかのように、

 

ごく普通に声を掛け続けるしかないと思い

 

それを続けました。

 

こうして数年が過ぎていきました。

 

(続く)